ナイキがゴルフ事業のうち用具部門から撤退することを表明したことは、ゴルフ界に様々な影響を与えています。

ナイキが抱えていたビッグネームはタイガー・ウッズ、ロリー・マキロイ、ミシェル・ウィーなど、他のクラブメーカーが関心を持つ選手が多くいるため、早くも争奪戦の様相を見せています。

ロリー・マキロイは、頼んでもいないのに各メーカーから送られてきたクラブが、両親の家で山積みになっているとことをプレーオフシリーズで明かしています。

そのような中、注目されるのは何と言ってもナイキのゴルフ事業の柱だったタイガー・ウッズが次の用具契約をどこと結ぶのか?というところです。


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同じくナイキと契約を結んでいたチャール・シュワルツェルは8月にParsons Xtreme Golf(パーソンズエクストリームゴルフ、以下PXG)と新たに契約を結んでいます。

そのPXGはボブ・パーソンズ(Bob Parsons) 氏が2014年9月にアリゾナ州スコッツデールで創業したばかりの会社です。

ボブ・パーソンズ(Bob Parsons) 氏はインターネット関連(ドメインレジスター/ウェブホスティング)で財を築いた人物なのですが、大のゴルフ好きで何千万円という単位で毎年のようにゴルフクラブを買っていたそうです。

しかし、なかなか気にいるものがなかったためコストを度外視して最高級のクラブを作るために、PING(ピン)のデザイナーなどを引き抜くなどして創業したのがParsons Xtreme Golf(パーソンズエクストリームゴルフ)です。

創業してからまだ2年足らずなのですが、すでにザック・ジョンソン、チャール・シュワルツェルのメジャー覇者2人に加えて、フェデックスカップ年間王者のビリー・ホーシェル、クリス・カーク、ライアン・ムーア、ジェームズ・ハーンらPGAツアーのトッププレイヤーと契約を結ぶなど、新進気鋭の企業です。

PXGの創業者であるボブ・パーソンズ(Bob Parsons) 氏は、ナイキと契約を結んでいたロリー・マキロイ、ミシェル・ウィーには興味があるものの、タイガー・ウッズに関してはさほど意欲的ではない姿勢であることを、アメリカのGOLF DIGESTのインタビューで明かしています。

Parsons said he likely won’t be interested if Woods knocks on his door, but the other two names that Ashford mentioned and a couple he didn’t are a different story.

“There’s no doubt that Tiger has been an icon in the game, that no one has done as much for golf as anyone in history and he’s highly respected for that,” Parsons said. “But I don’t know that his game is what it once was.

“Rory’s somebody to get excited about. And I think there are two other guys that have a lot of potential and that’s Brooks Koepka and Tony Finau. Both of those are guys we had conversations with before they signed with Nike when Nike wrote them a big check. We’d probably want to chat with Michelle Wie, too.”

ボブ・パーソンズはナイキと契約を結んでいた選手の方に、PXGからドアをノックするのではなく、選手の方からノックするのを待つスタンスだと明かした上で、「仮にタイガー・ウッズがドアをノックしたとしても、関心を示さないだろう」と話したとのことです。

ボブ・パーソンズは「タイガーウッズがゴルフ界のアイコンで、ゴルフの歴史において彼以上の貢献をした人物はなく、尊敬に値する」と述べた上で、「彼のプレーがかつてのようなものかどうか私にはわからない」と現在の状態と実力に懐疑的な見方をしていることを率直に明かしています。

そしてロリー・マキロイの他に、ナイキと契約を結んでいたブルックス・ケプカ、トニー・フィナウの2人、ミシェル・ウィーには関心があると述べています。

特にブルックス・ケプカとトニー・フィナウについては2016年1月にナイキと契約を結ぶ前に、交渉を行っていたため、強い興味があるようです。

このようにPXGは現時点ではタイガー・ウッズとの契約に前向きではないのですが、他のメーカーがタイガー・ウッズと契約を結ぶときにネックとなりそうなのがナイキとの契約内容のようです。

同じ記事の中でGOLF DIGESTのMike Stachuraは以下のように書いています。

What’s not clear is how Nike’s player contracts will work going forward. Traditionally, players with Nike deals have been head-to-toe deals with no other visible logos. That’s not how Parsons operates PXG. With the exception of current signee Zach Johnson, Parsons says his guiding principle is “No hat, no deal.” It seems unlikely that most other equipment companies would want to yield the front of the hat to the Nike Swoosh, either.

「ナイキの選手との契約内容が、今度どのようになっていくのかについて明確にはわからないものの、伝統的にナイキと契約した選手は頭から爪先までの総合契約で、他の会社のロゴをつけないというものだ。それはPXGの運営方針とは合わない」とMike Stachuraは指摘します。

現在PXGが抱える選手ではザック・ジョンソンを除いて、「帽子にロゴを入れないのであれば契約しない」という方針だとボブ・パーソンズ氏は述べています。

そして「他の大部分の用具メーカーも帽子の全部にナイキのロゴ・マークのスウッシュがあることを望まないだろう」とMike Stachuraは予想しています。

つまり、これまでのナイキとの契約内容がそのまま継続された場合には、帽子やウェアに他の会社のロゴなどが貼れないルールが維持され、結果として、通常は帽子の前部に入る用具契約を結んでいるメーカーのロゴを入れることができなくなる可能性があるということです。

これでは用具契約を結ぶメーカーからすると広告面でのデメリットが大きいので、多くのメーカーがナイキとの契約が残る選手との大型契約には二の足を踏む可能性があるということです。

ナイキがウェアやシューズからも撤退するのであればことは簡単なのですが、こちらの部門は維持することが発表され、同時にタイガー・ウッズ、ロリー・マキロイ、ミシェル・ウィーの3人の名前を上げて、これからも共に動いていくことを表明しています。

そのためナイキとの契約が残る選手は、関心を集めてはいるものの、一筋縄ではいかない部分もあるようです。

タイガー・ウッズとナイキの契約期間は明確には発表されていませんが、ウェアとシューズの契約が残ることは確実で、そのことが新たな用具契約にも少なからぬ影響を与えることになりそうです。

ただ、PXGもザック・ジョンソンは例外(帽子の前部はTRANSAMERICAで、側部にPXGのロゴ)としていますし、ジョーダン・スピースはタイトリストと契約していますが帽子はアンダーアーマーのロゴになっていますので、タイガー・ウッズは例外とするメーカーが現れると予想されます。

ナイキの契約と新たな用具契約との兼ね合いも注目されるタイガー・ウッズです。

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